佐藤です。
今回は決死の覚悟で僕がハゲたときの話をしようと思う。
なぜいちいちハゲた話などするのか?
なぜあえて世間様に恥を晒していくのか?
それは新たな犠牲者をつくらないためだ。
僕はたくさん食べて痩せたかった。
僕は一番太っているときで身長174cmに対して体重が94kgあった。
適正体重は66kg。
僕のが痩せるまでの道のりはここに詳しく書いてある。
↓
誰がどう見てもデブだった。
しかも僕という人間はどうしようもないクソッタレだったので、楽して痩せたかった。
痩せたいけど辛い思いはしたくない。楽して痩せたい。スルスル痩せたい。
そしてあれだこれだと色々なダイエットに手を出しまくっては失敗した。
今思えばたくさん食べて痩せるダイエットなんていっぱいあるのにね。
↓
そんなときふと目に入ったのがコミ○トで有名なあのCMだった。
別にマッチョ願望ねぇんだよなぁ。
ぐらいにしか思ってなかったが、どうやらマッチョになることとは別にダイエット方法があるらしい。
調べてみると糖質制限だった。
色々僕なりに調べてみるとどうやら主食(ご飯・パン・麺)に多く含まれる糖質が悪い。
だからそれを抜いて、あとはタンパク質中心に食え。
ってことだった。
なるほど、、、主食以外はわりと自由に食えるのか。これ良さそうだな。
そうして僕は糖質制限ダイエットを始めた。
悪夢への一歩を着々と進んでいるとも知らずに。
体重はスルスル落ちた。糖質制限ダイエットは成功したかに思えた。
まず悔しいが認めなければいけないのは、確かに体重はスルスル落ちたということだ。
おぉ!いけんじゃんこれ!めっちゃ体重落ちる!今度こそ痩せるぞ!!
確かに主食が削られるのはイタイが、たくさん食べられるのは大きい。
僕はお腹いっぱいに食べつつ痩せたいとかいうバカげた夢を見ていた。
そんな美味い話はないからこそ色々なダイエットに失敗し続けたが、糖質制限ダイエットは主食以外は何を食べても体重はスルスル落ちる。
ついに運命のダイエット方法に巡り会えたか、、、!
成功したかに思えた僕の糖質制限ダイエットは思わぬところで転機を迎えることになる。
突然大量の抜け毛が止まらななくなり、ハゲた。
体重もスルスル落ちていき、少し体型に変化を感じていたある日、僕は体型よりも変化している抜け毛に気づいた。
ある日お風呂でシャンプーを終えて手のひらを見て目ん玉が飛び出た。
なんじゃこりゃ、、、は?いやいや、、、え?
僕は当時32歳だった。
僕は特に自分がハゲる心配などしていなかったので抜け毛の量なんて気にもしていなかった。
が、
が、それにしても抜けすぎじゃねぇか?
おかしいだろ?
と思わざるを得ない量の髪の毛が抜けていた。
手のひらびっしりに髪の毛が抜けた写真などあるはずもない。あんな恐ろしい写真撮れるはずがない。
僕はハゲるなんて40代後半ぐらいからだと何の根拠もなく思っていた。
まさに他人事だった。
まだ心配する必要ないっしょ。
たまたまだと思った。
たまたまだと思うことにした。
考えれば考えるほど考え着く先は「ハゲる」ことしかなかった。
僕は怯えながらお風呂の鏡を見た。
自分の頭をみた。
禿げ上がった頭を受け入れるための心の準備など1mmも出来ていないのに見てしまった。
僕の頭は禿げ上がっていなかった。
たまたま抜けてる量が多い日だったのか、、、
安心したなんてもんじゃない。
あの気持ちを表現する言葉を僕は知らない。
全身の力が抜けるような感覚。極度の安堵感。まるで頭に銃口を突きつけられた状況から生還したような気分とでも言えばいいだろうか。
僕はもうハゲの可能性を忘れたくなって、一か八か勝負に出た。
髪をかき分けてハゲ具合をチェックした。
もうハゲてるかも、、、なんて怯えながら過ごすのはいやだ、、、
僕は髪をかき分けた。
右に左に、ありとあらゆる箇所をかき分け、ハゲていないかチェックした。
こんなの誰にも頼めない。
頼みたくもない。
二度と「ハゲ」や「抜け毛」について考えたくもない。
そのために今、はっきりとさせるべきだ。
俺はハゲていないことを!
頭の全てをかき分けて探した結果、僕はハゲていなかった。
シャンプーをし始めてから、ここまで10分ぐらいだろうか?
もう3時間ぐらいお風呂にいるような気分だった。
ハゲた。
あれから一週間ほど。
僕はハゲた。
↓
お分かりだろうか?
僕がハゲたということを。
さっきハゲてなかったって言ったろ!と思うかもしれない。
最初にあまりの抜け毛の量に絶望したときは本当にハゲてなかった。
が、それから約一週間ほどで見事にハゲた。
どうだろうか?
右から見ても左から見ても上から見ても。
見事なハゲだ。
最初に抜け毛の量に絶望した日から毎日、同じだけの量が抜けた。
毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日
同じだけの量が抜けた。
そして気づいたらこんなことになっていた。
別アングルから撮ったのがこれ。
↓
体重はスルスル落ちた。
そしてその10倍ほどの威力で髪の毛はもっとスルスル落ちた。
僕の心は死んだ。
雨に怯えた日。
僕はハゲたことを誰にも言えなかった。
32歳でハゲたなんて誰に言えるだろうか?
僕は妻にも言えなかった。
もう結婚してるなら大丈夫だろだって?大丈夫なわけねぇだろ。アホか。
そりゃ彼女もいない状態でハゲたら人生の終わりを感じるだろうが、結婚してたって妻に嫌われる可能性がないわけじゃない。
彼女なら別れて終わりかもしれんが、ハゲて離婚、ハゲて仮面夫婦なんて悪夢もいいところ。
しかも誰にも言えない。
言えない。
言えるわけがない。
なんて言えというのか?
俺ハゲたわ!でもこれからもヨロピク!
言えるわけねぇ。なにがヨロピクだよ。
聞いてほしいんだけどさ、、、ハゲたわ、、、
いやいやいやいやいやいや!!!!!
無理だって!逆だったらそんなシリアスに言われてもどうリアクションしていいかわからん!
でもかすかな希望もあった。
ってか、気付いてないなら言う必要なくない?妻も何も言ってこないし何も自分から言う必要もないじゃん。
気付いていない妻に自らカミングアウトするのはやめた。
僕のほうが背は高いし、そうそう気づかれるようなこともないだろう。
そんなある日ニトリに家具を買いに行った。
急に土砂降りの雨が降ってきた。
急いで店内に入ったが、全身がかなり濡れた。
ふと目の前の自動ドアに反射した自分を見て僕は思わず店を出た。
自動ドアに映っていたのはどこからどう見ても禿げ上がった僕だった。
僕は人生で初めて雨に紛れて泣いた。
もう人生終わった。
妻は気づいていたが言わなかった。
ニトリの自動ドアは僕の心を切り刻んだ。
もう死んでいる僕の心を塵ひとつ残さぬ勢いで細切れにした。
僕は妻にカミングアウトすることにした。
もう隠せなかった。
雨が降るたびに禿げ上がるのにどうやって隠せというのか?
年がら年中雨に備えて傘をさせというのか?
禿げ上がったおっさんが?冗談じゃない。
もう無理だ。絶対隠せない。
妻はまだ気づいていないけど、もう言ってしまおう。
全然治る気配もないしもう無理だ。
僕は意を決して妻にカミングアウトした。
あのさ、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
実はさ、、、、最近抜け毛ヤバくてハゲたんだよね、、、、
妻の反応は意外なものだった。
妻:「知ってた。けど言ったら傷つくかと思って言えなかった。でも仕方ないじゃん。私は気にしないよ。」
もういろんな感情がぐっちゃぐちゃになった。
妻にバレていたことのショック。
傷つくと思って言わないでくれた優しさ。
嘘でも気にしないと言ってくれた優しさ。
こういう人だと知っていたのに言えなかった自分の愚かさ。
何も悪いことしてないのに悪いことしたみたいに暗い気分になった、、、
妻の気持ちは嬉しい。
妻に「は?なにあんたハゲてんの?信じられないんだけど?もう無理だわ。触らないで」
とか言われたら立ち直れなかったのは間違いない。
が、
が、
が、
しかしだ。
僕がハゲていることは事実であり、僕は今後全ての人間にバカにされながら生きて行くのだと思うとやっぱり悲しかった。
あいつハゲてるよ(笑)惨めだねぇ(笑)
こんな風に思われながら生きていくことになったと思ったら悲しかった。
でもどうしようもなかった。
ついに糖質制限ダイエットのせいでハゲてたことに気づいた。
僕は最初に大量の抜け毛を目撃したときからずっと糖質制限ダイエットを続けてきた。
体重は最初に比べると落ちにくくはなったが、そこそこ落ちていた。
ダイエット方法としては満足していた。
が、たまたまネットニュースで糖質制限は髪の毛が抜けると知った。
僕は愕然とした。
まさか、、、、糖質制限ダイエットのせいだったのか、、、?
僕はやっと気づいた。
自分のやっていたことがあまりに馬鹿だったことに。
僕はハゲたくないと心で泣きながらも、毎日毎日せっせとハゲるために糖質制限ダイエットにハゲんでいたのだ。
自ら進んでハゲるためのダイエットにハゲんでいたなんて、、、(泣)
僕は糖質制限ダイエットを即座にやめた。
すると今まで髪の毛と引き換えに落ち続けた体重はあっという間に元に戻った。
髪の毛は全く元に戻らなかったのに。
ついにハゲ治療を開始した。地獄のハゲ治療を。
体重はあっという間に増えたのに、髪は全く増えない。
これじゃただのデブでハゲた小汚いおっさんじゃねぇか。
ということで、ついに意を決してハゲ治療を開始することにした。
僕は自分がハゲる予定はなかったのでハゲ治療に関する知識はゼロだった。
グーグルに「ハゲ ○○」と入力するのも嫌だったが仕方がない。
色々調べていくうちに恐ろしい事実が判明した。
一度ハゲたら二度と自然に治ることはない。
僕は甘かった。食生活を見直したりしたらなんとかなるかもしれないと思っていた。
なんともならないらしい。
そんな程度でなんとかなるなら誰もハゲで悩む人はいないだろう。
結局僕が知っているハゲ治療薬なんてリアップぐらいだったので、とりあえずリアップを試すことに。
↓
不安と期待を胸に毎日毎日リアップをつけ続ける日々。
その姿は子供の頃に笑っていた波平の姿そのもので泣けた。
そしてリアップは僕には合わなかった。痒くて耐えられずやめてしまった。
リアップが合わなかったので他のものを色々調べた。
色々調べていくうちに気づいたことがある。
ハゲている人の悩みはデブなんかとは比較にならぬほど深刻で、彼らの商品レビューはまさに鬼気迫るものがあるということだった。
まるで小説家が本気で書いているように負の感情が溢れ、胸にくるものがある。
そう感じるのは僕がハゲているからだろうか。
彼らの鬼気迫るステマ一切なしの本気のレビューを参考にして、ハゲには飲み薬が有効だと知って購入。
飲み続けて3ヶ月ほどしてこうなった。
↓
ハゲ画像と比較してみてる。
↓
科学の力ってすげー。
結論。糖質制限ダイエットはやめろ。
もう言わなくても伝わっているだろうし、伝わっていてほしいが糖質制限ダイエットは絶対にやめるべき。
糖質制限ダイエットは体重と一緒に髪の毛も抜け落ちるぞ。やめろ。
僕は声を大にして言いたい。
この国では(他の国は知らんが)ハゲたら終わりだ。
男でも終わりだし女はもっと終わりだろう。
ハゲというだけで笑いものにされ、悲惨な人生を強制されるのだ。
誰がなんて言おうとそれが現実だ。
ハゲてからでは遅い。
「人生は何事も経験だ」とか言うが、ハゲの経験などいらん。
病気のリスクを除けば、デブのほうがハゲの100000000倍マシだ。
僕はハゲたとき、それほど人生終わったと思った。
太ったときにそんなこと思ったこと一度もないのに。
糖質制限ダイエットで痩せてハゲるぐらいなら、デブのままのほうがマシだ。
デブのままでいろ。
ハゲたら終わりなんだよ。
ハゲたら終わりだ。
なんの薬を飲んだのですか?
私も4ヶ月で10キロ落としたら髪の毛が薄くなりました。
ダイエットのせいかわかりませんが!